あーイライラするー!!
と、育児しながら何度も思うのですが、きっと私だけではないですよね。
と願うだけで特に行動はせず、「アンガーマネジメント」という言葉も知っていたけど、実際に本を読んだ事もありませんでした。
しかし!
尊敬する先輩ママに勧められたこともあって「ママも子どももイライラしない 親子でできるアンガーマネジメント」という本を読んでみると、とっても良かったのでブログで紹介させていただきます。
この本を読んでよかった1つ目のポイントは、イライラの感情を文章で理解したことにより、イライラ=悪いものという認識が変化したこと。
私は「アンガーマネジメント」とはイライラという悪い感情を消す作業だと思っていました。
アンガーマネジメントの本が目に入ったときも
と思って手に取りたくなかったほど。
でも違いました!
アンガーマネジメントとは、イライラをなくすのではなく原因となる不安感に気づき感情をコントロールするための心理トレーニングでした。
実際に本を読んだ後は
と、感情の原因を立ち止まって考えられることが増えました。
この本を読んでよかった2つ目のポイントは、イライラした時咄嗟にどんな行動をとればよいかが分かり、夫婦共にそれが習慣化したことです。
私と夫では咄嗟に取る行動がちょっと違っています。
人それぞれ・その時々で効果のある行動って違うんだなと思いました。
それではまとめていきます!
「イライラ」に対する考え方の変化
この本を読んで「イライラ」の感情が前より受け入れられるようになりました。
なぜ変わったのかをまとめます。
イライラは悪いものではない
私は「イライラ=悪いもの」と思っていました。
とか
とかよく考えてました。
でも、
イライラは人間からなくすことのできないごく自然な感情
とこの本にありました。
喜び・悲しみ・イライラなどを感じる自由が私達にはある事。
例えば「喜んじゃダメ」とか「悲しんではダメ」とか言われても、心の中で感じてしまった感情は自然に出てきたものだから仕方ないです。
イライラしてもいいけれど、その感情をどう扱うかが大切なのですね。
愛の反対は無関心
マザー・テレサは
「愛の反対は憎しみではない、無関心だ」
という言葉を残しているそうです。
つまり、子どもにイライラしたり怒ったりするのは、愛があるから。
ここで大事なのは叱り方です。
とっても参考になったのは「後悔するかどうか」を叱るときの判断基準にすることです。
- 怒って後悔した。
- 怒らなくて後悔した。
- あんな怒り方しちゃって後悔した。
をなくしていくことがアンガーマネジメントだそうです。
私は育児中なのでどうしても子育てのイライラで考えてしまいますが、子育て以外にも同じように「後悔するかどうか」を判断基準にしていけば良いですね。
イライラのサイン
イライラにはサインが隠れているという話が書かれていました。
8つほど書かれていて、私の中ではこれ全部大事な事で特に熟読した箇所だったのですが全部書くわけにいかないので2つだけ紹介します。
これ!
私は子どもと公園に行くと一時期すごくイライラしてたのですが、なぜイライラするのかはじっくり考えたことがありませんでした。
でも、子供に危険が無いか不安だからイライラしてたみたいです。
最近は子どもが大きくなってきたので公園に行ってもイライラしなくなりましたが、子どもが小さいうちはあまり公園は行きませんでした。
これも!!
私の場合…
部屋が散らかってるとイライラするのは快適で清潔な空間を守りたいから。
野菜を食べない子どもにイライラするのは子どもの健康を守りたいから。
朝、子どもがいつもより早く起きてきてイライラするのは自分の時間を守りたいから。
です。
この2つのサイン以外にも「うんうん」と思わず頷いてしまうことが6つ書かれていました。
なぜイライラしているのかに気づくと、冷静になれたり具体的な対策を考えることもできます。
イライラが大切な事に気づかせるためにサインを送ってると思うと、むしろイライラの感情があってよかったとすら思いました。
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イライラした時にどうするか
育児中にイライラした時の対処法については、我が家では夫婦二人で共有して今も実践中です。
やってみて効果があったこともありますが、子どもの成長で怒りポイントが変わったり、自分たちのその時の気分で怒りの大きさが変わることもあります。
その為、その都度試行錯誤しつつ気長にトレーニングしていこうと思っています。
この本に書いてあったことで、これは我が家も確実に守ろうと思っているのは
- 自分を傷つけない
- 人を傷つけない
- 物を壊さない
の3つです。
子どもを怒った後に罪悪感に苛まれるのは私も夫もありがちです。
子どもが傷つくようなことを言っていないか言葉を選ぶことは特に注意したいポイント。
物は私も夫も壊さないので大丈夫かなと思いますが、そんなことにならないように気をつけたいですね。
イライラしたら別室に移動
この本にはイライラは6秒待てばクールダウンすると書かれていました。
これを実践すべく、イライラしたらいったん別室に移動しよう!と決めました。
1週間試したのち私はだんだん行かなくなったものの、夫はずっと継続してやっています。
夫は別室に行くこともあれば外に出ることもあり、結構効果があるようです。
今は特に長男から夫への反抗が激しいので夫が耐えなきゃいけない場面が増えていますが、ひとまず離れれば後悔に繋がるような事は起きません。
イライラしたことを書き出して分類
イライラしたら別室に移動することにした最初の1週間は、イライラした内容を付箋に書き、そのイライラが
- 怒るべき事(怒らないと後悔する事)
- 怒らないでいい事(怒ったら後悔する事)
- どちらにするか迷ったこと
のどれなのかを分類して壁に貼りつける、ということをしました。
イライラしてるときは判断が鈍っているのか、ほとんどが「どちらにすればいいのか迷ったこと」に分類されてしまいました。
1週間経過してから、自分たちが貼りつけた付箋を
- 変えられる・重要な事
- 変えられる・重要でない事
- 変えられない・重要な事
- 変えられない・重要でない事
に分類し、①変えられる・重要な事に分類したものから対策を考えて行動にうつしていきました。
正直分類してみると①に属すものってそこまで多くなく、ほとんどは②変えられる・重要でない事になりました。
解決した例を一つ紹介すると、①に属した「なかなかお風呂に入らない」というイライラは、全員が立て続けにお風呂に入ることで解決しました。
それにより、②に属していた「ママがお風呂に入っているときに子どもがドアを開けたり話しかけてくる」というイライラも同時に消えました。
②に属していた「出したものをしまわない」については収納スペースを広くして整えた事で解決しました。
寝る前に日記を書く
これは私だけがやってることですが、この本には書くことで気づきを得るエクササイズがいくつか紹介されていました。
それらを自分なりに選んで組み合わせ、日記に
- その日良かったこと
- 怒りスイッチが入ってしまったきっかけ
- ネガティブになってしまったきっかけ
など書くようにしました。
私は書くことが好きなのでこれはぴったりの方法です。
デトックスにもなるし、アンガーマネジメントに限らずいろんな面で自分を良い方向に導いてくれます。
理想の一日を書く
この本に書かれていた「ミラクルデイ・エクササイズ」というものをやってみました。
理想の一日を思い描いてモチベーションをあげ、今日の一日は理想の一日が10点だとしたら何点だったか振り返るというものです。
書くのが好きな私はひとまずノートに書きました。
そして理想と違ったことを近づけられそうなことから調整していきました。
特に効果があったのは、「きれいで明るい部屋で一人で仕事をする」という理想を実現した事です。
これまではちょっと日当たりの良くない部屋で夫と仕事をしていたのですが、日当たりの良いリビングに私だけ移動しました。
20メートルのLANケーブルを購入して壁やドアの下を這わせるという手間のかかることもしました。
でもこれをやるとやらないのとじゃ大違いでした!まさに快適!
仕事中の気分が良いと、子どもが家に帰ってきたときにも気分が良い状態なのでイライラする確率が低くなります。
子どもと一緒にアンガーマネジメントをしていく
私はこの本を読んで、自分のアンガーマネジメントも大切だけど子どもが自分でアンガーマネジメントできるようにサポートしていくことの大切さを知りました。
この本によると、半数の子ども達は「イライラはダメな気持ち、いけない気持ち」と捉えているそうです。
そして、嫌な事や許せないことを我慢しすぎると思春期や青年期になってから問題行動として現れるとありました。
問題行動とまではいかなくても、思い返すと学生時代の私はイライラの感情に振り回されたり人間関係に亀裂を入れてしまったことはあります。
大人になっても自分の「イライラ」の感情への対応に苦労している私ですが、もし子供のうちからアンガーマネジメントできてたらどうだっただろう?
と想像してみました。
怒りをぶつけちゃった友達にもっと良い言い方ができたかもしれないし、イライラの原因を突き止めて対策できたかもしれません。
無駄に怒ったり悩む時間が減ってたかもしれません。
つまり……
できなくても「アンガーマネジメント」という心理トレーニングがあるということを知ってるだけでも違うと思います。
子ども達が困ったときに、
って思い出すこともあるかもしれませんし。
子ども向けのアンガーマネジメントの本は、こちらの本がとても良かったです。
最初は図書館で借りたのですが、子どもに伝えるとなるとタイミングと頻度が大事だと思い、購入しました。
というかこのシリーズの本、良いです。
子どもが小学生になったら活躍しそうです。
『親子でできるアンガーマネジメント』を実践してうまくいったこと/最後に
この本を読んでよかった1つ目のポイントは、イライラの感情を文章で理解したことにより、「イライラ=悪いもの」という認識が「イライラ=大事なことに気づかせてくれるサイン」に変化したこと。
そのおかげで、定期的に「イライラの原因はなんだろう?」と立ち止まり対策を考えることができるようになりました。
そして2つ目のポイントは、イライラした時咄嗟にどんな行動をとればよいかが分かり、夫婦共にそれが習慣化したことです。
とはいえまだまだ未解決のイライラが残っていたり、子どもの成長と共に新たなイライラも発生します。
気長に試行錯誤を続けようと思っています。
今回ご紹介したのはこちらの本です。
私が記事で紹介したのはこの本のほんの一部で、他にも良いことやいろいろなバリエーションの実践方法がたくさん書かれています!
読者の皆さんの子育て、応援していますよ!






















