娘が初めて
と言い始めたのは1年前。
それからじっくりと準備を進め、最近ようやくハムスターをお迎えしました。
準備期間1年って結構長かったと思うしもっと早くしようと思えばできたのですが、娘に生き物を飼うことの心構えを実感させ、主体的な飼育につなげるためには必要な期間だったと思っています。
この記事では、娘に責任もって最後までハムスターのお世話をしてもらうために1年かけて準備してきたことをまとめました。
1年間の準備期間
結果的に「ハムスター飼いたい」と言われてから1年も準備をしましたが、そのほとんどは娘が本気になって行動しはじめるのを待つことに使いました。
1年前の「ハムスター飼いたい」の軽さ
娘が「ハムスター飼いたい!」と言い始めた時、私はその言葉に対して
とか
とか言ってスルーしてました。
当時年中の娘。
動物を飼いたいと思った気持ちや好奇心はとても良いですが、その言葉でさらっと飼っても良い結果にはならないことが目に見えていました。
娘の思い付きの言葉に乗った場合……
と売り言葉に買い言葉な流れで飼うことが決定。
いざ飼い始めるとお世話が継続できなくなり
と「あなたが飼いたいって言ったんでしょ」を盾に私は怒り始めるでしょう。
その後も娘は定期的に「ハムスター飼いたい」と言ってきました。
でも私にはわかる。その言葉の軽さ。
「○○ちゃんが持ってるおもちゃ私も欲しい!」とか「あのガチャガチャやりたい!」と同じくらいのノリ。
そんなんで飼えるわけないです。
「お世話」がどういうものかを正しく認識させる
娘の「ハムスター飼いたい」はまだ軽いけど、それは立派な好奇心の芽でもあります。
娘は生き物の飼育がどのようなものか知らないだけなのだから、決して「あなたには無理!」など芽を摘むようなことは言いません。
私がすべきなのは、「お世話」がどういうものかを正しく認識させることです。
そこで、会話の中で少しずつヒントをあげるようにしていきました。
とか。
でも図書館行くと忘れてたり、ハムスター飼いたいって言ってたこともしばらく忘れてたりするんですよね。
忘れるってことはその程度なので、私はわざわざ本を用意したり誘導したりはしません。
ここが難しい所です。あれこれ準備するのはとっても簡単にできてしまいますから。
気づいたら私が先陣きってハムスター飼育に向けて動いてたっていうことにはなりたくありませんでした。
その後、娘は何日かたってまた思い出して
となったり、そんなことを繰り返しました。
数か月後……
と言われたときには割と「ハムスター飼いたい」の言葉に重量が出てき始めましたが、それでもまだ早いかなと感じてた私。
お出かけした時にペットショップを見て回るなどしてハムスターの観察を5回以上はしました。
すると娘もいよいよ実感が湧いてきたのか、自分から
と言って動画を見て内容をメモするようになったり、本屋さんに行ったときに見つけたこちらの本を購入して何度も読んでいました。
この本、イラストと写真が充実していて子供にわかりやすかったです。
ケージの準備
さらに数か月後……
ということで、どんなケージがいいのか、何が必要なのかをまとめ、ホームセンターで確認していきました。
購入する商品の大雑把な確認は娘としたものの、
と言って最終的な決定と購入は私がしました。
ケージと飼育用品についてはこちらの記事にまとめています。
スポンサーリンク
いざハムスターをお迎え
お迎えするハムスターの種類はあらかじめ決めていました。
キンクマハムスターのオスです。
娘がキンクマがいいと言っていたのと、個体によって差はあるでしょうがなつく可能性が高めらしいからです。
キンクマハムスターのオスを探してペットショップ巡りをしてみると、もうすぐで販売開始する赤ちゃんハムスターがいました。
販売開始されてから改めてペットショップに行くことにしました。
ペットショップにて
そのペットショップでは試しにハムスターを触ってみることができたのですが、娘、ソッコー噛まれました。
「噛むことあるって知ってたし噛む経験できたからいい!経験値上がったからいいの!!!」
と泣きながら言ってました。
でももう触って相性を確かめる勇気は娘にはなく、どの子にするかはパパが決めることになりました。
パパが触って
とすぐに決まりました。
(のちのち夫婦で話してみると、この子はたぶん娘を噛んだ子じゃないかなと。笑)
その後注意事項や飼い方の説明を家族みんなで聞き、家に連れて帰りました。
子ども達、わっくわくのどっきどき!
家に帰ってから

ハムちゃんをケージに入れてあげると、うろうろと動き回ったあとハウスの中に入っていきました。
ああ……可愛すぎますね。
ハムちゃんの様子が気になるものの、その後1週間は触ったりせずささっと餌と水の交換だけをして見守りました。
この記事を書いている時点では我が家に来て2ヶ月くらいになりますが、娘が餌をあげに行くとハムちゃんはそろそろとハウスから出てきて扉の方に近寄ってくるようになりました。
ケージの隙間から豆苗を差し込むと食べてくれるので、子供たちはよく扉越しのコミュニケーションを楽しんでいます。
噛みついてくる
私は、友達のハムスターが普通に手にのってきたり触らせてくれたりしていたのがハムスターの印象として強く残っていますが、我が家のハムスターは正直手に乗るのはいつになるかわかりません。
だって手をケージに入れると、駆け足で近寄ってきて全力で噛みついてくるんです。涙
ちょっと痛いとかいうレベルじゃなくて、ぷくっと一滴血が出るくらい。
おとなしい子になる確率をあげるつもりでキンクマのオスにしましたが、個体差はやっぱりありますね。
幸い「性格によっては噛みつく子もいるし全く触れない可能性もある」と事前に勉強して分かっていたので、誰も残念がったりネガティブな発言はしていません。
私は見るだけでも満足なのですが、パパと娘はネットや本を参考にしてゆーっくりとスキンシップをはかってて、最近は手で餌をあげられるくらいになりました。
先日パパが試しに手袋をして接触を試みたらしいのですが、手袋の先っちょをちょろっと噛んだあとすぐ噛むのをやめ、指に歯が触れるとこまで来て噛んでたそうです。
これはどういうことなのでしょうね。攻撃?彼なりのスキンシップ?笑
ちょっと攻撃的ですが我が家のかわいいペットとしていつもみんなに愛でられています。
飼い始めてみてからの感想
実際に飼い始めて思う準備期間にしておいてよかったことや、最近起きてる問題についてまとめます。
子どもが準備期間に学んでおいてくれてよかった
実際に飼い始めてみて、娘が飼う前にちゃんと学んでおいてくれてよかったと思っています。
それは責任もって生き物のお世話をすることに繋がったからです。
知っておいてくれてよかったと思ったことは以下です。
- 性格によっては噛む子もいるし触れないこともある
- 毎日夜に水換えと餌やりをする
- 週に1回ケージの掃除をする
- 最初の1週間は触らずその後も徐々に慣らしていく
- 適温を保つ
- 寿命は約2年
- 食ベられるものと与える量
これ以外にも知っておいた方が良さそうなことはありますし、育てる中で疑問がわくこともあります。
その都度調べつつ育てて行けたらと思っています。
先日もハムちゃんの体の側面の毛並みが一部おかしい事に気づきました。
つむじ?濡れてる?え……皮膚病!?
と思って調べると、臭腺でした。
しかもハムスターの種類によって臭腺の場所が違うそう。
また、毎日温度計を確認している娘。
わかりやすいように適温にしるしをつけてあげていたのですが、だんだん温度がしるしの下の方になってきたことに気づきました。
これからもっと寒くなってきたらどう対策するかなど、娘が自分で本で調べていました。
育てていると学びのチャンスがふってきてよいですね。
ルールを決めておいてよかった

子どもと決めたルールは以下です。
- 我が家にきた子とスキンシップできなくても受け入れる
- 毎日娘がお世話をする
- 週1回掃除をする
- ママとパパは娘のお手伝いをする
- ハムちゃんの身の安全を守る
これにより、飼い始めて2ヶ月が経過した今もちゃんと娘がお世話をしています。
でも、ただルールを決めるだけなら1年前に「ハムスター飼いたい」と言ったときにもできました。
先に子どもがハムスターの飼育を学んでから決めたから「主体的なルール」になったと思っています。
飼い始めて何日かたってから
と言ったことがありましたが、それ以降は面倒くさがることなくちゃんと毎日お世話しています。
最近ではお世話しようとしたらもうハムちゃんが扉の前でスタンバイしていることもあるのですが、そんな時は
と言うなど、立派に飼い主してます。
お迎えのタイミングを見計らってよかった
ピアノの発表会とかハロウィンパーティーとかあれこれイベントがあるときにお迎えはしないようにしたくてタイミングを見計らいました。
「ハムスターお迎え」に集中できるようにしたかったからです。
予定と予定の間にねじ込むこともできるにはできるけど、どのイベントにも100%の気持ちで喜びやドキドキを感じたい!
って指折り数えて待てたのもよかったし、お迎え当日もやるべきことに追われず
って話しながら嬉しさを共有できました。
最近の問題点
最近の問題点をあげるとするならば、パパがハムスターを愛しすぎて週1の掃除に本気になり娘の仕事を奪いがちという事。
と、掃除後に反省してました。笑
また、年少の下の子がお世話をしてみたくて娘とケンカしがちなことも。
どっちが餌をケージに入れるか、水入れを洗うか、豆苗を何本入れたか、とかでよくケンカしてました。
下の子はただやってみたいだけでお世話の責任感ゼロなので気まぐれに
と言っては娘の邪魔手伝いをしています。
子どもに「ハムスター飼いたい!」と言われてからした準備・心構えのまとめ
この記事の内容をまとめると……
子どもが「ハムスター飼いたい!」と言ったら、私は子どもがその言葉の意味を本当に理解して本気の気持ちで言えるようになるまでそれとなくヒントをあげながら待ちました。
- ハムスターのお世話はどのくらいの頻度で何をするのか
- ハムスターの生態
- ハムスターの性格によってこちらが取りたいスキンシップが取れないこともある
これをなるべく子どもの自主的な学習により知ったあとで「ハムスター飼いたい!」と言ったら
- 飼育に関する役割分担
- 親子間の約束
を話し合って心構えをし、ハムスターをお迎えしました。
もちろん子どもではできないこともあるので親が手伝うこともたくさんありますが、娘が主体的にお世話をしている状況を作れたのはじっくり準備に時間をかけたからだと思っています。
子どもが生き物を飼いたいと言った場合にどんな風に飼い始めるかって皆さん違うと思いますが、我が家の方法が誰かの参考になると嬉しいです。






















